開発現場の傾向を知る
スマートフォンアプリ開発の求人を探す際は、アプリの種類をしっかりと把握しておきましょう。別の項目で触れたように、OSの違いによって必要な知識は異なります。習得済みの言語を用いた案件で活躍したい人は、言語に絞って求人を探した方が効率的です。
もし残業をあまりしたくないのなら、ゲームアプリ開発は避けた方がいいかもしれません。ゲームアプリ開発の現場では、繁忙期がタイトルのリリースに合わせてやってきます。タイトなスケジュールになることが多いうえリリース後も開発が進むため、残業が発生しやすくなります。もちろんゲームアプリ開発の現場すべてが残業が多いというわけではないので、残業の有無はあらかじめ確認しておきましょう。
スマートフォンアプリ業界は成長著しい業界なので、トレンドや技術が目まぐるしく変わっていきます。その成長速度についていけるスタミナとやる気がなければ、エンジニアとして活躍し続けることは難しいでしょう。そのため、本気でアプリ開発エンジニアを目指すなら、できれば20代のうちに行動しておいた方が賢明です。企業側も吸収力のある若手を採用する傾向が高く、20代であれば、未経験でも採用してもらえる可能性があります。もちろん一定の経験があれば、30代を過ぎてからアプリ開発エンジニアに転身することは可能です。
必要な能力を知る
アプリ開発エンジニアにとって必要な能力の1つ目は、コミュニケーション能力です。
アプリ開発現場においては、チーム内での意思疎通が欠かせません。また、ヒアリングによってクライアントのニーズを汲み取る場面も多々あります。そのためコミュニケーション能力がなければ、クライアントのニーズにマッチしたアプリをスムーズに完成させることはできないでしょう。
アプリ開発エンジニアに必要な能力の2つ目は、情報収集能力です。
先程も述べたように、アプリ開発現場では次々と新しい技術が生まれるため、最新情報を獲得する必要があります。こうした情報に常にアンテナを張り、自分に必要なものをインプットする能力が非常に大事です。
アプリ開発エンジニアに必要な能力の3つ目は、忍耐力です。
スマートフォンアプリの開発では、コードを書き、バグが出たら原因を特定・解決するという作業をひたすら繰り返します。非常に単調かつ、集中力が求められる作業です。そのため、忍耐力がない人は続けることは難しいでしょう。もちろん大変な分、開発が終わった際の達成感は大きいです。
また、開発経験を積み、上流工程を任されるようになると、プロジェクトを統制するためのマネジメント能力も必要です。現場で養うこともできますが、転職活動中に磨いておくと、大きなアピールポイントになります。
役立つ資格を知る
アプリ開発エンジニアになるために必要な資格は特にありませんが、持っていれば転職の際に役立ちそうな資格を紹介します。
Androidのアプリ開発に携わりたいのなら、「Android技術者認定試験」がおすすめです。「Android技術者認定試験」は、Androidアプリの開発やプラットフォームに関するスキル・知識を問う試験です。資格を取得すればスキルの証明になるのはもちろん、業務でもしっかり知識を活かせます。
「システムアーキテクト試験」は、アプリ開発だけでなく、コンピューターに関する基礎やシステム開発、技術、マネジメントなど、幅広い知識の証明になる資格です。難易度が非常に高いため、取得すれば大きな武器になるでしょう。